「翔んで埼玉続編」監督ら語る県ディスりの線引き なぜ今回の舞台は滋賀?撮影の裏話も聞いた

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――それは映画宣伝部に?

若松:そうです。(配給を担当する)東映の映画宣伝部さんと、(製作の)フジテレビにもかかってくるかもしれないので。電話対応のところにかかってきたら、こういった形で……って、ほとんど具体的な答えはないんですけど、電話がかかってくる可能性がありますので、という形で伝えておきました。

――そこにはどういった想定問答があったんですか?

監督:想定問答というほどのものはないですね。ただひたすら謝る(笑)。「申し訳ございません!!」と。

若松:「確かにこういう事実がありまして、映画ではこういうふうに言わせていただいたんですけれども……申し訳ございません!!」と言うしかないですよね。「ただわたしたちは郷土愛をベースに作ってるんで、決して馬鹿にしているわけじゃなくて、愛を持って作ってます」とはお伝えしています。言い訳に聞こえるかもしれませんが(笑)。

1作目は関西ではそこまで当たらなかった

――前作が完成した時点のコメントなどでは「もうやり尽くした」とありましたが、そこから続編を製作しようと思ったのはどういう経緯で?

若松:前作は多くの埼玉県の人たちに受け入れていただいて、興行では関東のシェアが70%ぐらいだったんですが、意外と関西のほうではそんなに当たってなかったんです。

ただ関東以外の地域の方から、ああいう映画をうちのところでもやってほしいとか、そういう声をたくさんいただきまして。現場レベルでも、「こういうことってどの地域でもあるよね」「次に行くとしたらどの地域だろうね」といった話はいろいろとしていたんです。

翔んで埼玉 二階堂ふみ GACKT
関西ネタが中心となる本作だが、埼玉ネタも健在だ©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会

そこから「関東だけだと寂しいよね」「違うところでもやってみたいよね」というような話になり、そこから徐々に具体的になっていったという感じです。

――今回は埼玉から飛び出して、関西を巻き込む形となりました。

監督:東京って実はそんなに格差はないんですよ。千葉とか埼玉とか神奈川も、無理やり格差をつくったところはあるんですけど、関西って、大阪にしても京都にしても、ものすごくキャラが立っている。

今のこの時代に、あそこまでキャラ立ちしてる都道府県が隣あってるというのもすごく面白いなと思いましたし、そっちのほうがより『翔んで埼玉』の世界を表現しやすいのかなと思いました。ただ「関西でやる場合は相当気をつけろ」「シャレにならなくなるぞ」と警告はされました(笑)。

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