2000年の芥川賞受賞作品の松浦寿輝『花腐(はなくた)し』を見事に換骨奪胎し現代の映画に昇華させた。「卯の花腐し」は万葉集に登場する、花を腐らせてしまうほどの長雨のこと。本作も降りしきる雨の中で展開される。
主人公のピンク映画監督栩谷(くたに)(綾野剛)は大家から立ち退き交渉を依頼され、元シナリオライターの伊関(柄本佑)の部屋を訪れる。2人はかつての恋人を語り合うが、偶然にも彼らが愛した女性は栩谷の親友の監督と心中したピンク映画女優の祥子(さとうほなみ)だった。
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