【産業天気図・電子部品】震災影響は限定的、スマートフォン活況が寄与し好調継続

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 生産拠点そのものが被災した日本ケミコンは、アルミ電解コンデンサーの前工程であるアルミ箔の加工を行う萩原工場が被災した。5月中旬から操業を再開しているが、操業度は不明。同社は、「アルミ箔の加工工程は技術水準が高度&秘伝の要素があるので国外では行えない」としており、新潟工場での代替生産に躍起になっている。同じくアルミ電解コンデンサーを主力とするニチコンは、新規顧客も含め受注が増加しており、足もとではフル生産が続いている。

上記の懸念は払拭されていないが、受注状況そのものはむしろ好調だと言っていい。需給のバランスが若干崩れかけていることもあり、今期前半は大きな値下げ圧力はかからないだろう。震災影響を織り込んでも、今期は成長が続きそうだ。
(前野 裕香=東洋経済オンライン)

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