データ分析超初心者に伝授「ビジネスでの活用術」 どうやって使いこなす?業種ごとの異なる見方
この点が不十分な会社さんの場合、それを改善するだけで、社内の士気が変わります。
データ分析は行動を振り返るためのきっかけなので、日時で過去の実績が出れば、現在の施策を変えようという雰囲気が生まれますね。毎日見ると、意識が変わります。
今はデータ分析のためのさまざまなツールがあるので、「一気に問題が解決するツールはどれか」というような視点を持ってしまいがちですが、大きいインパクトを生むのに高度なことは必ずしも必要ありません。
初心者は手始めに、売上アップもしくはコスト削減にダイレクトに影響を与えるテーマから分析し始めるとよいと思います。
売り上げの推移や地域ごとの売上比較、顧客の行動パターンの分析、その2つの相関関係をダッシュボードや可視化ツールを使用してデータを見える化する。それだけでビジネスの現状把握や機会の発見が可能です。
現場の課題を本人が認識していないことも
――その次のステップはどのようなものなのでしょうか。
例えば、われわれで支援しているのは、「(解くに値する)分析問題を設定する」ということです。
現場の課題や現場のノウハウなどは、その場にいる本人も認識していないことが多いです。ですので、組織の各部署とコミュニケーションや業務を観察し、現場で使える問題設定を支援しています。
主役は現場なので、われわれはあくまでサブ的な立ち回りではありますが、各部署とコラボレーションし、よい分析問題を発見することを促進します。
現場に浸透できそうなよいデータ分析や可視化ができたら、その後はその仕組み化や自動化を考え、データ分析基盤などの構築やプラットフォーム化を図ります。使える仕組みづくりですね。
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