デキる脳をつくる!驚異の"オメガ3オイル" 記憶力、思考力をサポートする栄養素とは

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これらは日頃のお料理や揚げ物、缶詰、菓子類などで使われている代表的な油で、加工食品で使われいる「植物油」という表示のものは、ほとんどがこのオメガ6系オイル。人の体内では作られない成分であるため、摂取する必要があるのですが、ほとんどの食材に入っているため、日本人は摂りすぎの傾向が問題視されてきています。

厚生労働省では、オメガ6とオメガ3の推奨摂取割合を4:1と定めていますが、毎日魚を食べる人が減っている分、この条件を満たしている方はかなり少ないと言えるでしょう。

オメガ6系のオイル分が体に蓄積されていくと、体内の至る所で炎症が起き、年齢に関係なく細胞の老化が進みます。するとアレルギー体質や、風邪、頭痛、ストレス、プチうつなどを引き起こします。逆にオメガ3系オイルの摂取には、オメガ6系の悪要因を改善する効果がみられますので、揚げ物が好きでやめられない方は同時に魚の摂取を増やしてみましょう。

ちなみにオリーブオイルはオメガ9系オイルに入り、オメガ6系のように摂りすぎても悪要因は引き起こさないようです。

コンビニで探せる!オメガ3系オイルメニュー

オメガ3系オイルは熱に弱いので、できるだけ魚介類は生の状態でいただくのが理想です。ほかにも、健康食ブームに乗って亜麻仁油やエゴマ油を置き始めたコンビニも出てきたので、チェックしてみましょう。

〈みわ子流、「オメガ3系オイル」を摂れるコンビニ飯!〉
・握りずしセット
なるべく魚介類が多いものを選んでみましょう。マグロ、鮭、アジなどが一通り入っていれば理想的です。
・ちらしずし・海鮮丼
お刺身がトッピングされているちらしずしを選んでみましょう。またマグロ丼やネギトロ丼、海鮮丼が並んでいるコンビニもあるので、チェックしてみましょう。
・手巻きずし
ツナマヨや納豆巻きも美味しいですが、ネギトロや、サーモンの手巻きずしを。
・押しずし系おにぎり
コンビニ各社の高級おにぎりラインでは200円前後で、お酢じめした鮭やサバ、マスのおにぎりが並んでいます。
・お刺身
まぐろのたたき、活じめ鯛、タコスライス、イカそうめんなどよく観察するとお刺身が買える店舗もあります。
・亜麻仁油、エゴマ油そのものを購入
ドレッシングがついていないサラダには、これらのオイルをかけていただいてみましょう。独特の風味のオイルなので、塩を少量足せば、本格的なドレッシングに早変わりします。オフィスにも置いておくと、魚介類が食べられない日のオメガ3摂取に便利です。

 

生の魚介類は賞味期限(製造時間)の関係で、店頭には少量しかないことも多いかもしれません。「脳が働かない、オメガ3が不足しているな」と感じた時は、加熱調理のものでもかまいませんので、お肉料理よりも魚料理を選ぶようにしてみてください。

丸田 みわ子 シニア野菜ソムリエ

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まるた みわこ / Maruta Miwako

美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。

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