中国新興EV「理想汽車」業績好調で"目指す先" 自動運転技術の研究開発を2000人体制に拡充へ

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理想汽車はこれまで、独自の自動運転技術の開発では後れを取っていた。しかし今後は、自動運転分野の研究開発体制を大幅に強化し、現時点で約900人のエンジニアを2024年末までに2000人に増やす。

理想汽車は初の純EVとなる高級ミニバン「MEGA」の予約販売を11月から開始した(写真は同社ウェブサイトより)

また、理想汽車の最上位グレードのクルマを購入したユーザーに対して、2023年12月から自動運転ソフトウェアのアップグレード版を提供。新バージョンでは(高速道路だけでなく)市街地の一般道を含めた(システムによる)高度な運転支援が可能になるという。

「わが社は自動運転技術の分野で、2024年前半にトップグループの仲間入りを果たす自信がある」。理想汽車の総裁(社長に相当)兼チーフエンジニアの馬東輝氏は、そう意気込む。

純EVの高級ミニバン投入

理想汽車は10~12月期の業績予想として、販売台数が12万5000~12万8000台、売上高が384億6000万~384億8000万元(約7975億~7979億円)との見通しを示した。

本記事は「財新」の提供記事です

新型車に関しては、同社初の(レンジエクステンダー型ではなく、車載電池だけで走行する)純EVの高級ミニバン「MEGA」の予約販売を11月から開始。2024年には、さらに4車種を投入する計画だ。

純EVの発売に備えて、理想汽車は独自の急速充電ステーション網の構築も急ピッチで進めている。高速道路の沿線にすでに130カ所を開設済みで、2023年末までに300カ所に増やすとしている。

(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は11月10日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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