中国自動車市場で新興EV(電気自動車)メーカーの優勝劣敗が分かれる中、小鵬汽車(シャオペン)の販売が回復軌道に乗りつつある。
同社が11月19日に発表した2024年7〜9月期の決算報告書によれば、同四半期の販売台数(メーカー出荷ベース)は約4万6500台と前年同期比16.3%増加し、目標の4万1000~4万5000台を上回った。
販売好調を受けて業績も改善している。7〜9月期の売上高は101億元(約2166億円)と前年同期比18.4%増加。純損益は18億1000万元(約388億円)の赤字だったが、損失額は前年同期の半分以下に縮小した。
10~12月期も好調見込む
小鵬汽車は10~12月期も販売拡大が続くと予想している。10月には単月で約2万3900台を出荷し、同社の月間販売記録を更新した。
「11月は(単月で)3万台を販売したい。10~12月期の(3カ月間の)販売台数は8万7000~9万1000台を見込んでいる」。小鵬汽車の創業者で董事長(会長に相当)を務める何小鵬氏は、決算説明会でそう述べた。
同社の販売は2022年の後半から伸び悩み、一時は月間販売台数が1万台を割り込んでいた。現在の販売回復について何氏は、「わが社は2年間の“逆風期”を生き抜き、新たな成長サイクルに入ったと確信している」と、先行きへの自信を示した。
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