東大生が「正解した問題こそ見直しする」深い理由 合っていたから見直ししない人も多い一方・・・

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特に東大入試はほとんどが記述問題のため、この勉強法をやっていた東大生は多いです。中でも現代文は難しく、市販の問題集でも適したレベルや形式のものが少ないので、共通テストやセンター試験の過去問を利用して、選択肢を見ずに記述で解く練習をしていたという話はよく耳にします。

私も現代文を含め、さまざまな科目でこの勉強法を実践してから、かなり実力が伸びました。文章にするとごまかしがきかないため、たまたま正解できたのか、それとも本当にわかったうえで解けていたのかがよくわかるのです。

「成功も成功のもと」

よく「失敗は成功のもと」と言いますが、私は「成功も成功のもと」であると思っています。

一度の成功を偶然で終わらせるか、きちんと振り返って再現性を高められるかどうかは、大きな違いですよね。マンガにあったように、正解したところまで確認して復習すればもちろん時間はかかりますが、それだけの価値はあるでしょう。

失敗と成功のどちらも精査することで、確かな力に変わるはずです。答え合わせのときに間違えたところだけフォーカスしていたという人は、ぜひ試してみてください。

青戸 一之 東大卒講師・ドラゴン桜noteマガジン編集長

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あおと かずゆき

1983年生まれ、鳥取県出身。地元の進学校の高校を卒業後、フリーター生活を経て25歳で塾講師に転身。26歳から塾の教室長としてマネジメント業を行う傍ら、学習指導にも並行して携わる。29歳の時に入塾してきた東大志望の子を不合格にしてしまったことで、自身の学力不足と、大学受験の経験が欠如していることによる影響を痛感し、30歳で東大受験決意。塾講師の仕事をしながら1日3時間の勉強により33歳で合格。在学中も学習指導の仕事に携わり、現在は卒業してキャリア15年目のプロ家庭教師・塾講師を行う傍ら、ドラゴン桜noteマガジンの編集長を務める。

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