東大生が「正解した問題こそ見直しする」深い理由 合っていたから見直ししない人も多い一方・・・

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(漫画:©︎三田紀房/コルク)

いかがでしょうか。主に以下の3つの点が説明されていましたね。

・あやふやな知識で迷った問題はチェックする
・選択肢に出てくる語句はすべて確認する
・正解した問題は空欄や選択肢がなくても解けるようにする

これをやらないと、いくら勉強しても大きなリターンは得られません。それぞれ詳しく見ていきましょう。

まず「あやふやな知識で迷った問題はチェックする」ですが、これは正解かどうかに関係なく行うべきです。自信がないまま適当に答えても、偶然正解できることってありますよね。

特に選択問題が典型的なパターンです。合っていたのは、たまたまであって、再現性はありません。しっかり根拠となる知識を持って答えられなければ、次に似たような問題に出会っても攻略できるとは限らないでしょう。

そのため、次の「選択肢に出てくる語句はすべて確認する」のも、必須の作業です。選択問題で正解したときって、ひっかけの選択肢を振り返らずに済ますことが多いのではないでしょうか?

選択肢の中身をしっかり確認する必要

いちいち見るのも面倒だし、合っているから大丈夫だと思いがちです。ですが、もし問題文の中にある知らない語句や意味がわからない部分があれば、そこがほかのところで問われる可能性もあります。

問題に使われている以上、関連性のある情報であることは確かです。間違いの選択肢も含めて、すべて自分にとって重要な知識だと思っておいたほうがいいでしょう。

また、基本的に出題者は、解く側の理解度を判別するために問題を作っています。知識があやふやなままでは攻略できないように、巧みに選択肢の中に罠を仕掛けているのです。そのトラップに引っかからないようにするためには、こちらも知識で対抗するしかありません。

どうやってこちらを誘導しようとして、何と間違えようとさせたのかがわかるようにするためにも、選択肢の中身をしっかり確認する必要があるわけですね。

そうして目指すのが、3つ目の「正解した問題は空欄や選択肢がなくても解けるようにする」レベルです。やってみるとわかりますが、空欄や選択肢があれば正解できた問題でも、一から自分で答えを書き出すのは意外と難しいです。理解があいまいだったり、知識のつながりが抜けているところがどうしても出てきたりするからです。頭のいい人はこれを逆手にとって、空欄補充や選択問題で正解しても安心せず、記述形式で再度トライします。

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