マリオに匹敵?任天堂「ゼルダ」映画化、熱狂凄い訳 世界的な名作ゲーム、CGではなく実写で勝負

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11月8日に発表された任天堂の決算資料では、2023年5月に発売されたシリーズ最新作である『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の売り上げが全世界1950万本を記録したと明らかになっている。任天堂のゲームは長期にわたって売れていることから、映画が公開されたあとにもまた伸びる可能性があり、まだまだ人気は膨れ上がっていくわけだ。

前作となる『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の売り上げは3115万本を記録しているうえ、テレビ朝日が2021年12月に放送した番組「テレビゲーム総選挙」でも1位を記録している。売れているのはもちろん、ユーザーからの支持も厚い。

つまり、いまこそが『ゼルダの伝説』の歴史のなかで最もアツい状況なわけだ。そんな最中に映画化するとなれば、盛り上がるのも当然である。

②「マリオ」に続く超ヒット作品になる可能性

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(画像は公式サイトより)

そして、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が大きくヒットしたのも、当然ながら関係してくる。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は興行収入が13億ドルを超えており、ゲーム原作の映画としては歴代1位、アニメーション映画として歴代2位という大きな記録を打ち立てている。

同じく任天堂の有名タイトルである『ゼルダの伝説』が映画化するのであれば、これに匹敵するような超ヒット作になることが期待されるだろう。また、マリオの映画が成功したこともあり、「任天堂のゲームが映画になっておもしろいのだろうか?」という不安も、今は払拭されている。

もともと任天堂のゲームは「遊び」を中心に据えており、ストーリーや世界設定はそれに付随する形になりやすい。マリオのゲームにももちろんストーリーはあるが、実際はあってないようなものなのだ。

にもかかわらず、映画として成功しているわけで、ストーリーがない原作でもおもしろい作品になると証明できている。「ストーリーが弱い」点は多くの映画評論家から指摘されているものの、ユーザーとしては気にしない人も多く、結果的に評価は高くなっている。

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