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「100点なんて偉いね!」が子どもへの呪いになる訳 その「ほめ言葉」が子どもを縛ることになる

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私たちの運営する「子育て科学アクシス」では、「全力で子どもを信頼すること」こそが子育ての最終目標である、と親御さんたちに常にお伝えしています。

「テストの点数」は見ない

では、子どもがテストで100点を取ったとき、どのような言葉をかければいいのでしょうか。

「子育て科学アクシス」では、親御さんたちに、「喜んでいる子どもに共感することには賛成ですが、点数を評価することは絶対にやめてください」と伝えています。加えて、ついほめてしまう要因になるので、「テスト結果は見ないでください」とまで言っています。

親が点数の評価をしなくても、子どもはすでに学校で先生などからほめられているはずです。そして、「テストで100点を取ったこと」はあくまで、学校という「家庭の外の生活」においての話であり、親がタッチすべきことではありません。親が問題にすべきことは、「家庭の中で子どもがどのように生活しているか」だけです。

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もし、子ども自身が100点の答案を喜んで自分から見せに来たら、「うれしかったね」と共感したり、「幼稚園の頃には字も読めなかったのに、テストの問題を読んでその答えを書くことができて、さらに100点取れるとは成長したねえ!」と言って認めたりするのはOKです。

しかし、テストの点数よりも親に「認めて」ほしいのは、家庭での「役割」を全うする子どもです。

たとえば、試験期間であっても勉強を切り上げて、役割である朝ごはんを確実に作る子どもに、親は毎朝「ありがとう」と感謝する。ときには、「勉強忙しいんだったら、今朝はごはん、お母さんがつくろうか?」と言って、子どもが「ほんと? ごめんね。ありがとう、助かった!」と親に感謝する。家庭生活の中で、日々そのような会話を交わしていくほうが、脳育てには圧倒的に重要です。

親から認められている子どもは、テストの点数に一喜一憂しません。もし悪い点数を取ったとしても、自然に「私は成長の過程にいるんだから大丈夫」と思うことができます。

「親に信頼されている」という安心感が子どもの脳をよりよく育てます。信頼されることで、勉強をなぜしなければならないのか、だんだんと自分で判断できるようになっていきます。成績のことをとやかく心配しなくても、認めてさえいれば、自分で必要性を判断して、自主的に勉強をするようになっていくでしょう。

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