ザコシと小峠の2人が語る「芸人再生工場」の秘密 「大手で一度負けた人も芸人扱いしてくれる」
――2人が所属するSMAも“芸人再生工場”と言われていますよね。
ザコシショウ:SMAはイチからお笑い部門を始めたこともあって、当時インディーズで活動していたような芸人もすべて受け入れたんです。今もオーディションはないようなものですけど。下請けじゃないですが、大手事務所で1度負けた人たちも、ちゃんと芸人扱いしてくれるというシステムが良かったんだと思います。
小峠:賞レースのチャンピオンが多いからというのもあるでしょうね。『M-1』『キングオブコント』『R-1』のチャンピオンを出しているのは、吉本以外ではうちの事務所だけですから。“芸人再生工場”と言われるようになったのは、感慨深いですね。
ザコシショウ:ちなみに俺は『R-1』以外にも、『あらびき団』(TBS系)の『あら-1グランプリ』でしょ。『ドキュメンタル』(Amazonプライム・ビデオ)は3回、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の替え歌トーナメントは4回。『霜降り明星の笑野行動』(フジテレビ系)でも2回優勝しているから。
小峠:賞レースめっちゃ強いじゃないですか!
アドバイスはしない。伸び伸びやったほうがいい
――SMA芸人が賞レースで強くなった理由は何だと思いますか?
小峠:やっぱり常設の劇場があるのは強いんじゃないですかね。いろいろ試せますから。
ザコシショウ:みんな、一生懸命やっていましたからね。アドバイスとかはそんなにしないです。伸び伸びやったほうがいいと思うし。
小峠:僕も聞かれたら言うぐらいです。
ザコシショウ:聞かれてもないのに、自分からアドバイスをする先輩って痛いでしょ(笑)。聞きたくもない話をされたところで、後輩たちも全然話が入ってこないでしょうし。

――再生してほしい後輩や芸人仲間は?
ザコシショウ:僕は“ハリウッド軍団”というのを結成しているんです。こいつ(小峠)も軍団の一員ですが、軍団メンバーにはある程度食えるとこまで行ってほしいなとは思っています。まだ食えていない人も多いので。
『キングオブコント』ファイリナスト経験のあるだーりんずあたりは特に期待していますね。ジャック豆山やキャプテン渡辺……みんな頑張ってほしいですが。
小峠:こないだの『キングオブコント』でファイナリストになったや団には頑張ってほしいですね。あとにゃんこスターのスーパー3助。彼にはもう1回スポットが当たってほしいなと思います。
ザコシショウ:優勝したバイきんぐ、俺、アキラ100%、錦鯉に続く人が出てきてほしいですよね。やっぱり決勝に行くだけでは、大きなキッカケには繋がりづらいので。