天才芸人・横山やすし「ハチャメチャ酒飲み」実録 M-1創設者語る「めったに世間にいない異才」

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「ねえちゃん、あと5本追加や。ん、待てよ、他のやつが注文したらあかんな、この食堂車にあるミニボトル全部持ってきてくれ」

残りは8本しかありませんでした。案外少ないものだと思いましたが、全部で18本、食堂車のウイスキーを買い占めてしまいました。一瓶に50ml入っているので、900mlです。ボトル1本半ぐらい。それをふたりで飲んで、窓枠にずらっと空き瓶を並べました。

やすしさんはそれを見ながら実に楽しそうにしていました。

ロケ地で酒を買いに走った日々

マネージャー時代にはロケ地などで酒を買ってきてくれと言われることがよくありました。酒のあるところはいいのですが、売ってないところで言われることがありました。

テレビ東京で、東京郊外の遊園地などで『ツッパリやすしの60分』という家族対抗のゲーム合戦番組の司会を高見知佳ちゃんとともにやっていました。

これはやすきよではなく、やすしさんひとりの番組なので、かなり好きなようにふるまっていました。このときもビールを買ってこいと言われました。

東京サマーランドで収録があったとき、遊園地なので当然酒は売ってません。買いに行くと言っても、当時、サマーランドのまわりにあるのは森や畑だけでした。途方に暮れていると高見知佳ちゃんのマネージャーが、「車で来てるから」と言って買ってきてくれました。ほんとに助かりました。

芝公園にある朝日放送の東京支社で、元宝塚の汀(みぎわ)夏子さんのラジオ番組のゲストに呼ばれたことがありました。前の仕事が押して、汀さんのファン100人が待つスタジオに飛び込みで入るとドッと沸きました。それに気を良くしたのか「ビールを買うてこい」と言われ、またドッと沸きました。

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