「モビリティショー」は自動車の未来を示せるか 4年ぶり開催で中心はEV。飛行機や超小型車も

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プレス発表のトップバッターとなったトヨタ自動車の佐藤恒治社長。EVによる新たな価値を提供すると強調した(撮影:鈴木紳平)

日本最大の自動車ショーが4年ぶりに帰ってきた。

これまでは「東京モーターショー」として2年おきの開催だったが、コロナ禍で2021年が中止となったことで2019年以来の開催となった。モビリティを中心に全産業で日本を盛り上げていきたいという主催者の意思を表す形で、「ジャパンモビリティショー」に改名した。

自動車メーカーや部品メーカーに加えて、異業種やスタートアップまで前回の192社を大きく上回る475社が参加している。

開催前日となる10月25日のプレスデーでは、トヨタ自動車など国内自動車メーカーに加え、ドイツのメルセデス・ベンツ、BMW、中国BYDが新型車やコンセプトカーを発表した。

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日本勢のEVは増えたが、コンセプトカーが大半

今回、各社がこぞって出展したのが新型EV(電気自動車)だ。

特にトヨタは、SUV(スポーツ多目的車)の「FT-3e」とスポーツカーの「FT-Se」、多様な使い方ができる新たなコンセプトの「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」を展示。また、高級ブランド「レクサス」でも2026年の導入を予定する次世代バッテリーを搭載した「LF-ZC」や次世代コンセプトモデル「LF-ZL」などを出展した。

トヨタのスポーツタイプのコンセプトモデル「FT-Se」。モータースポーツの知見やノウハウを注ぎ、クルマ好きをターゲットにする(撮影:鈴木紳平)

日産自動車は次世代電池の有望株とされる全固体電池を搭載する想定のスポーツカーやミニバン、SUVなど5車種のEVを、ホンダ、スズキ、SUBARU(スバル)、ダイハツもEVのコンセプトカーを展示した。一方、マツダ、三菱自動車は新型のEVはなく、プラグインハイブリッド(PHV)を披露した。

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