そんな苦労話を聞いているうちに、一流の仕事人としてのふなっしーの流儀がわかってきました。
繰り出される名言の数々
ふなっしーが梨の妖精として地上に降りてきたのは、東日本大震災後、元気がなくなった船橋市を盛り上げたいという思いから。このキャラクターで儲けようとか、ご当地キャラ界でナンバーワンになろうとか、そういうギラギラした欲望はなかったそうです。
そのうえ、ふなっしーは普通の人間とは違って、お金に対する執着がありません。自分で5万円ぐらいで建てた小屋に住んでいたこともあるとか。本人は自分の人気ぶりを冷静に分析していて、こういういい時代もそうそう長くは続かないだろうと達観しています。たとえテレビ番組に出なくなるときが来ても、保育園や病院などで人を喜ばせたいと言います。
何と高邁(こうまい)な無私の精神。税金で公務員として働いているキャラクターたちと一線を画しているのは、「一梨の民間企業」として頑張っているからなのだ、ということを実感しました。
現在のふなっしーのトークとアクションは、3年間にわたって改良しつづけてきたもの。実際、2012年ごろのトークは、まだまだ洗練されておらず、イベントでは「マイク向けられてるけどあんまり話のネタもないなっしー」という始末。あのトレードマークとなった激しい動きもありませんでした。
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