トヨタ「クラウンスポーツ」SUVと似て非なる存在 セダンやステーションワゴンの発売も控える

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クラウンスポーツのインテリア
クラウンスポーツのインテリア(写真:トヨタ自動車)

最後に、車体寸法について。全長4.72m×全幅1.88m×全高1.565mである。クラウンクロスオーバーと比較すると、全長は21cm短く、全幅は4cm広く、全高は2.5cm高い。全長の短さで俊敏性が感じられ、全幅の広さで安定感があり、全高の高さぶんだけ荷物の積載量を増やせるといえるだろう。

基本的にはクラウンクロスオーバーとほぼ同等の大きさであるが、このわずかな差が、クラウンスポーツ独自の造形とともに、クラウンシリーズの新しい味わいのひとつとなるだろう。

1グレードのみ、価格は590万円とシンプルな構成

ボディカラーは、モノトーンカラー6色、バイトーンカラー5色の設定
ボディカラーは、モノトーンカラー6色、バイトーンカラー5色の設定(写真:トヨタ自動車)

クラウンスポーツは、SPORT Zという単一車種での販売になる。価格は590万円だ。

クラウンクロスオーバーの価格帯は、435~640万円だが、高額の車種はデュアルブースト・ハイブリッド車で、クラウンスポーツと同じシリーズパラレル・ハイブリッド・システム車の場合、上限は570万円なので、クラウンスポーツは、さらにその少し上級車種的な価格設定といえそうだ。

12月になるとPHEVが加わるが、その価格は未定である。

ただし、PHEVを所有する場合、自宅に200Vの充電設備がなければ、その魅力を最大限に享受できない。戸建て住宅であれば設置可能だが、マンションなど集合住宅や、月極の貸し駐車場を使用する場合は、200Vのコンセントの設置がむずかしい場合があることは忘れてはならない。もし自宅に設置できなければ、日常的な使い勝手は通常のハイブリッド車と変わらないことになる。それならば、価格的により安価で済む通常のハイブリッド車で十分だ。

すでに市販されている、PHEVで急速充電口を持つ車種は、移動中の経路充電で電気自動車(EV)所有者と摩擦を起こしかねない状況がある。100km前後モーター走行できるとしても、自宅に200Vの普通充電を設置できない人がPHEVを選ぶことは、社会的な混乱を生じさせかねない懸念が残る。

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