クラウンスポーツは、美しいデザインと、楽しい走りを追求した車種というのが商品の狙いだ。
横から見ると、SUVとしての荷室も確保された造形で、屋根が車体後端まで高い位置を保ちながら伸びている。また、キャラクターラインと呼ばれ、車体側面の抑揚を表す造形も、クラウンクロスオーバーに比べ後輪を覆うリアフェンダーの盛り上がりが明確で、馬が後ろ足で駆けだすような力強い印象を与える。顔つきは、全体的な様子がクラウンクロスオーバーに似ている印象はあるが、ボンネットフードの盛り上がりに直線的な勢いがあり、ヘッドライトはクラウンクロスオーバーが横一文字の点灯であるのに対し、左右のヘッドライトがコの字型に光る様子となっている。
SUVと聞くと、大きくて重たく、やや鈍重な印象をもたらしかねないが、クラウンスポーツは、走りを追求した精悍な姿を創り出している。
室内の造形は、基本的にクラウンクロスオーバーと同等の形を残すが、ダッシュボードは、色の違いや、陰影のつけ方がより鮮明で、躍動感を覚えさせる。荷室の広さは、通常の座席位置のままだとゴルフバッグ1個までとなるが、後席を前方へ倒し込む使い方になると4個まで積むことができるという。後席を使えなくして前席2人乗りの状態でゴルフバッグ4個というのは不自然な表現ではあるが、それくらいの床面積があるという目安になる。
ハイブリッドを軸にした動力システムについて
走行性能に関わる部分では、車載の動力は、直列4気筒ガソリンエンジンの排気量2.5リッターに、2個のモーター/発電機を組み合わせたシリーズパラレル・ハイブリッド・システムである。クラウンクロスオーバーでは、もうひとつの選択肢としてデュアルブーストハイブリッドシステムが追加設定されたが、クラウンスポーツにはなく、かわりということではないだろうが、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)が12月になると加わる予定だ。
クラウンスポーツのサスペンションは、クラウンクロスオーバーの方式を踏襲し、独自の調整が行われているとのことだ。
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