地方の衰退を招く「3つの重大な間違い」とは なぜ計画を立て目標管理しても失敗するのか

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いま全国の自治体では、自らの「地方創生の総合戦略」を策定中。だが、従来からキチンと計画を立てて、まちの再生計画を実行しているのに、うまくいかないケースが大半だ。なぜか。(写真:うげい / PIXTA)

いま全国各地では、地方創生に関する総合戦略策定が進められています。国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を受けて、すべての都道府県と市区町村は2016年3月末までに「総合戦略」を作ることになっているからです。

その際、「地方がおのおの作る総合戦略」については「基本計画をたて、KPI(=目標の達成度合いを測る定量的な指標)を決め、PDCAサイクルを回していこう」ということになっています。これは至極まっとうな話なのですが、実は、この方式は、これまでもさまざまな地域政策で散々やってきたやり方で、ほとんどが失敗に終わっているのです。

計画して管理もしているのに、全く成果が出ない現実

私たちのエリア・イノベーション・アライアンス(AIA)が発行する、「エリア・イノベーション・レビュー」では、過去に行われてきた「中心市街地活性化事業」を題材に「計画墓標」(失敗例)の特集をしています。

全国各地の都市中心部を再生する際のケースを見ると、まず目標設定を含めた基本計画を策定し、それを国が認定し、事業予算がつけられます。そして「目標が達成されているかレビューして、公開もする」という、一見すると完璧なプロセスをとっています。しかし残念ながら、地方都市中心部がこの基本計画でしっかり成果を上げているという事例は、ほとんどないのです。

「何も管理をせず、成果なんてものは無視してダラダラと取り組んでいるから衰退している」のなら、問題は深刻ではありません。それを確かにやるように変更すれば、成果が生まれるからです。しかし皆が計画を立て、目標管理をして、改善を行っているにもかかわらず、地域がどんどん衰退していってしまっているところに、地域分野の問題の深刻さがあるのです。

では、なぜキチンとやるのに成果が出ないのでしょうか?

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