息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやって来るのか?(第1回)--社会や企業を取り巻く“閉塞感”


 その調査で明らかとなったことは、直面する危機に対峙しそれを克服しようと思う社員に比べ、「あきらめ感」を抱き目の前の危機を何とかやりすごそうとする社員が多い、という結果であった。

また、われわれは、10年8月にも、同じようにビジネスパーソン1000名を対象に「閉塞感とチャレンジ意欲に関する意識調査」を実施した。「企業に蔓延する閉塞感が社員のチャレンジ意欲を阻害し、ひいては企業の成長や新規事業への取組みを阻害しているのではないか?」という仮説の下調査を実施した。

その結果は、回答者の約37%が企業内で閉塞感を感じている、というものだった。多くのビジネスパーソンの間に“閉塞感”が蔓延しており、彼ら・彼女らが「息の詰まる職場」で苦しみもがいている現状が明らかとなったのである。

次回からの連載では、組織の各階層における閉塞感の実態およびその背景をより詳しく解説していきたい。

桐ヶ谷 優 クレイア・コンサルティング株式会社 ディレクター
 慶應義塾大学文学部卒。大手人材ビジネス企業および外資系IT企業の人事部門を経て現職。M&Aに伴う人事制度統合、ベンチャー企業の人事制度設計・導入支援等を手がける。また、中間管理職や若手社員を対象とした研修講師の経験も豊富に持つ。

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