ダメな経営者は「自社が何業なのか」わかってない 自社志向、自社の商品志向に陥っている状態

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企業経営に対する基本姿勢とは、「顧客が何を欲しているかを考え、その欲しているものを提供できる存在になろう」と努力することです。

この努力が、経営活動においてなされなければなりません。顧客が何を求めているかを考え、それを提供できる存在になろうとする。当たり前と言えば、当たり前のことです。

目指すは顧客志向をベースとする環境適応

経営悪化や破綻に至った会社の多くが、顧客志向ではなく、自社志向、自社の商品志向になっています。売り上げアップに関心が強い会社はこの志向になりやすいというデータもあります。

売り上げも利益も顧客から受け取るものです。「顧客が求めていることを考え、それを提供できる存在になろうと努力すること」。この基本姿勢を持つことで、環境の変化を敏感に感じ取り、自社の事業のあり方を、顧客が求めているものを提供できる方向に変革できるのです。

この基本姿勢を持つことで、環境の変化を敏感に感じ取り、自社の事業のあり方を、顧客が求めているものを提供できる方向に変革できるのです。
自分の会社の定義を自らの視点で定義するのではなく、顧客が求めていることを提供する事業として定義すること。これが重要なのです。

自社の商品やサービスを愛することはとても大事なことです。しかし、自社の商品やサービスを愛することによって、顧客という存在を忘れてしまってはいけません。ともすれば私たちは、売り上げを伸ばすこと、商品を売ることばかりを考えがちです。

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