サッカーの神様に試されたJリーグチェアマン 元リクルートのサッカー素人がJリーグを経営
「こんなことを起こしては香港のようになってしまう」と発言しているのだ。記者はポカンとしている。彼も自分の発言のミスに気がついた。
人種差別に対峙する会見で、彼は八百長事案と混線してしまったのだ。彼はチェアマン就任前の3年間によく香港リーグのサッカーを観に行っていた。八百長事件が香港リーグの発展を阻害してきたという話もよく聞いていたのだ。
サッカーの神様が私を試している
会見で差別と八百長がこんがらかって話をしてしまうくらい彼も追い詰められていた。その新任チェアマンが、転校生の案山子である私、村井満であった。
私は当時、身近にいる人に「サッカーの神様が私を試している」と思わずつぶやいている。なぜに、就任早々このような大きな事案にさらされるのかと困惑するばかりであった。
サッカーの神様も私を品定めするカラスの仲間なのかもしれない。しかし、サッカーの神様が与えた垂れ幕事件と八百長疑惑の2つの課題は、のちに私が呪文のように繰り返す「天日干し」の発火点となるものでもあった。
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