男にも「女子力」が求められる時代になった

吉田正樹×太田彩子「女性の仕事観」<下>

ヒット番組を数多く手がけられたテレビプロデューサー、吉田正樹さんと、吉田さんの事務所に所属し日々活動している私、太田彩子の対談、後編です。
前回はテレビ業界で働く女性の資質などについてお聞きしました。今回はキャリア観の男女差をさらに深く掘り下げるとともに、近い将来に社会人となる若者たちの気質について、吉田さんの興味深い考察が展開されました。

 

男性にもロールモデルがない時代?

太田1986年に男女雇用機会均等法が施行されたとき、仕事をする女性にはロールモデルがいなかったので、その世代の人たちは自らがキャリアウーマンにならざるを得なかったと想像します。その次の世代は、見習うべきロールモデルを見いだせなかったから、ロールモデルなんていないよねという結論に達しました。現在は、そもそも「ロールモデルって何ですか?」という時代だと思うんですよ。

吉田男も、若い世代はそうなりつつありますよ。「あんな頂(いただき)に登りたい」という目標はあるかもしれないけど、出世した先人が通った道を同じように歩いても、その人のところには行けないとわかってしまったから。

太田吉田さんの事務所にいらっしゃる大学生のお弟子さんには、そのあたり、なんて言ってるんですか?

吉田「俺と戦え」です。僕の後ろには道はないから、後ろをついてきたってしょうがない。正面に回って「いざ尋常に勝負」と言いなさいと。

太田従来から言われてきた「俺の背中を見ろ」とは真逆なんですね。

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