川崎重の好業績支えるボーイングとの深い縁 重工大手2社の航空部門トップに聞く(上)

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3月に完成した新工場で使用する巨大なオートクレーブ。胴体を焼き固める釜で、外径は長さ30メートル、高さ9メートルに及ぶ

――ボーイングは777の改良型後継機として、777X(初号機納入は2020年予定)の開発を進めている。川重は今の777と同じ前・中部胴体部分や主脚格納部、貨物扉などの製造を担当する。

777はボーイングが誇る大型機のベストセラー。その後継機でも同じ部分を任されたことは非常にありがたい。

これまでの取引によって、品質や納期の正確さなどが高く評価された結果だと思っている。サイズは大きくなるが、担当するのは今の777と同じ箇所なので、長年にわたる経験が最大限に生かせる。

777X用ラインはトコトン自動化する

――その代わり、相当に厳しい価格条件を突き付けられているのでは?

その辺りの話は申し上げにくいが、コスト削減が重要な課題になるのは事実。いかに自動化、機械化を進められるかが大きなポイントなる。装置産業化している787用胴体の生産ラインとは違って、今の777用はパネルの仮止めなど多くの工程を人間が担っており、自動化・機械化されている工程は全体の半分ぐらい。次の777Xでは、それを7割以上にまで高めたい。

当社は産業ロボットも事業として手掛けている。そうしたロボットの部隊、さらには本社の技術開発本部の協力も得て、新しい生産ラインの構想を練り始めている。今までの単なる延長戦では、効率化の余地が限られる。革新的な生産ライン、モノづくりにチャレンジする。

――エアバスとの取引の可能性は?

可能性としてはあるが、エアバスから何か具体的な話をいただいているわけでもない。マンパワーを考えても、今は787の増産対応や次の777Xに向けた準備で手いっぱいという状況だ。当面は、この2つの重要課題に全精力を傾ける。

もちろん、事業のさらなる成長に向けて、新たなプロジェクトにも関わりたいとは思っている。注目しているのはボーイングの757(短・中距離用の中型機)だ。

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