小売業の1位はセブン&アイ・ホールディングス(557.1点)。独自開発の販売設備付き軽トラックを活用し、高齢者が多い地域での移動式販売サービスを展開。店舗での食品ロスを堆肥化し、それを使用して栽培した農作物を店舗で販売する環境循環型農業の運営など、事業と一体化した社会課題解決に取り組む。
セブンと並ぶ業界の雄・イオン(548.0)は2位。同社は従業員とその家族・顧客・会社の満足を「ダイ満足」と名付けて、ダイバーシティを推進。女性管理職比率は29.1%とトップクラス。25年度までにグループ全体で同比率50%を達成という高い目標を掲げている。
3位はコンビニ大手のファミリーマート(533.3)。一部の弁当容器を紙製に変更するなど、容器包装の薄肉化や削減、代替素材への切り替えを進め、環境負荷の低減に取り組んでいる。
以下、4位ファーストリテイリング(531.9)、5位丸井グループ(531.8)、6位J.フロント リテイリング(519.9)と続く。
不動産業で上位の企業は?
不動産業トップは大東建託(536.2)。清掃活動や交通安全運動などの地域団体と連携した地域貢献活動に積極的に参画。また、各拠点の防災ステーション化を進め、地域住民との防災ワークショップを実施するなど、広い拠点網を生かした社会貢献活動を展開している。
僅差での2位はヒューリック(535.6)。前回3位から上昇。同社はほかのランキング上位企業と比較すると少人数ながら、女性管理職比率は22.4%、同部長比率は16.7%と業界トップクラス。長期スパンで女性管理職候補を育成するという取り組みの成果が数字にも表れている。
3位は三井不動産(535.4)。事業ごとに環境負荷低減・自然環境の保全などについて定性・定量目標を設定し、ESG推進委員会で進捗管理を行っている。
以下、4位三菱地所(532.7)、5位野村不動産ホールディングス(526.6)、6位住友不動産(509.8)と続く。
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