昭和、平成、令和を生きてきたからこそ、ステージで人の心を揺り動かせる。
2人は小学生時代にグループ・サウンズで育ち、井上陽水や吉田拓郎といったフォークソングも体感。ニューミュージックやシティ・ポップ、テクノサウンドもすべてリアルタイムで味わってきた。
世代を超えたアーティストから受けた感動を、今いる目の前のファンに届けたい。その思いも胸に「賞味期限は切れていても、消費期限はまだある」(myun)と意気込み、日々の活動に全力を費やす。
「ふところの深いおばちゃん」同士で笑顔を
ふとしたきっかけで、人生は急転する。
メジャーデビューのチャンスをつかんだのは、男性ムード歌謡コーラスグループ・純烈の人気に火が付いた時期。
たまたま2人のステージを見たレコード会社関係者が「女性2人は珍しいし、ひょっとしたら化けるかもしれない」と、白羽の矢を立てた。
ユニットとしての道のりはまだまだ長い。「人生100年時代で、私は50代手前からmyunさんに引っ張られてここまでやってきた。応援してくれる息子2人も独り立ちして、離婚しなければ今の自分はなかった」と達観するのはyayoだ。
かたや、過去の芸能経験もすべてが現在に通じる「修行」だったと振り返るmyunは、「目の前で涙を流してくれる人たちがいるのはうれしい。『昔を思い出して、泣きたければ泣けばいい』と、ふところが深いおばちゃん2人でこの先もステージに立ち続けられれば」と願う。
目の前のファンに元気を届け、幸せを分け与える。それこそがアイドルの本質であり、ステージに立つ上での年齢制限はない。
唯一無二の「アラ古希アイドル」をめざして。今日は都内、深夜バスに乗って明日は大阪へ……と忙しないスケジュールを生きる「myunとyayo〜」の正体は、ひたむきに走り続ける「正真正銘のアイドル」だった。
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