計124歳!「天国に一番近いアイドル」驚きの正体 「離婚し、子供も独立して…」波瀾万丈の人生

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昭和、平成、令和を生きてきたからこそ、ステージで人の心を揺り動かせる

2人は小学生時代にグループ・サウンズで育ち、井上陽水や吉田拓郎といったフォークソングも体感。ニューミュージックやシティ・ポップ、テクノサウンドもすべてリアルタイムで味わってきた。

世代を超えたアーティストから受けた感動を、今いる目の前のファンに届けたい。その思いも胸に「賞味期限は切れていても、消費期限はまだある」(myun)と意気込み、日々の活動に全力を費やす。

「ふところの深いおばちゃん」同士で笑顔を

ふとしたきっかけで、人生は急転する。

メジャーデビューのチャンスをつかんだのは、男性ムード歌謡コーラスグループ・純烈の人気に火が付いた時期。

たまたま2人のステージを見たレコード会社関係者が「女性2人は珍しいし、ひょっとしたら化けるかもしれない」と、白羽の矢を立てた。

ユニットとしての道のりはまだまだ長い。「人生100年時代で、私は50代手前からmyunさんに引っ張られてここまでやってきた。応援してくれる息子2人も独り立ちして、離婚しなければ今の自分はなかった」と達観するのはyayoだ。

かたや、過去の芸能経験もすべてが現在に通じる「修行」だったと振り返るmyunは、「目の前で涙を流してくれる人たちがいるのはうれしい。『昔を思い出して、泣きたければ泣けばいい』と、ふところが深いおばちゃん2人でこの先もステージに立ち続けられれば」と願う。

活動は遊びではなく「本気」で。息の合ったかけ合いも見せてくれたmyunとyayo〜(写真:尾形文繁)

目の前のファンに元気を届け、幸せを分け与える。それこそがアイドルの本質であり、ステージに立つ上での年齢制限はない

唯一無二の「アラ古希アイドル」をめざして。今日は都内、深夜バスに乗って明日は大阪へ……と忙しないスケジュールを生きる「myunとyayo〜」の正体は、ひたむきに走り続ける「正真正銘のアイドル」だった。

同世代、そして、全世代の「アイドル」として精力的に(写真:尾形文繁)
カネコ シュウヘイ 編集者・ライター

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Shuhei Kaneko

1983年11月8日生まれ。埼玉県出身。編集者・ライター。成城大学文芸学部卒。20代後半に自動車系雑誌の編集プロダクションから独立。以降、フリーランスとして活動を続ける。ライブへ月4〜5回通うほど根っからのアイドル好きが講じて、2014年頃からはエンターテインメント分野を中心に、取材・執筆へ尽力する。雑誌、Web、書籍と媒体は問わず。ブックライターも担う。

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