「iPhone 15」迷う人に伝えたい3つの進化と注意点 同梱「USB-Cケーブル」は10Gbpsの転送に非対応

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iPhone 15 Pro/Pro Maxに搭載されたアクションボタンも、ハードウェアとしての大きな変更点だ。iPhoneは、初代モデルから消音モードに切り替える「着信/サイレントスイッチ」が採用され続けてきたが、この2モデルでは、ついにそれが廃止された。アクションボタンは、その代わりとして採用されたものだ。このボタンは着信/サイレントスイッチと同じ物理キーだが、スイッチではなく、押し込むタイプのボタンになっている。0.5秒の長押しで、あらかじめ指定した機能が起動する。

アクションボタンには、さまざまな機能を割り当てることが可能。ショートカットを使えば、アプリを一発で呼び出せる(筆者撮影)

カスタマイズで価値が高まる「アクションボタン」

着信音のオン・オフだけしか制御できなかった着信/サイレントスイッチとは異なり、アクションボタンでは、ユーザーがある程度自由に機能を割り当てることができる。これまでと同じ着信/サイレントの切り替えに加え、カメラの起動やフラッシュライト、集中モードのオン・オフ、ボイスメモの起動など、多彩な設定項目が用意されている。よく使う機能を割り当てておけば、操作がスムーズになるはずだ。

ただし、標準では、好きなアプリをアクションボタンに割り当てることができない。例えば、iPhoneでPayPayなどの決済アプリをよく使う人は、それを設定しておき、支払いの際にサッと呼び出したいはずだ。SNSの利用が多い人は、X(旧Twitter)やFacebook、Instagramをボタン1つで呼び出せると便利。ビジネスユースでメールのチェックが頻繁という人なら、メールアプリを割り当てておきたいはずだ。

任意のアプリを呼び出したいときには、アクションボタンに設定できる「ショートカット」を活用する。ショートカットとは、特定の操作や動作をあらかじめ記録しておき、それをワンタップで実行するための標準アプリ。任意のアプリを起動させるだけのショートカットを作成しておき、それをアクションボタンに割り当てれば、アクションボタンをそのアプリの専用ボタンにすることが可能だ。

ショートカットの作成方法は次のとおり。まず、ショートカットアプリを開き、画面右上の「+」ボタンをタップ。「アクションを追加ボタン」を押し、「すべてのアクション」か「スクリプティング」の中から、「アプリを開く」を選択する。これで、ショートカットが追加される。リンクになっている「アプリ」をタップし、起動させたいアプリを指定する。最後に「完了」をタップすると、ショートカット一覧に「アプリを開く」が追加される。

ここで追加したショートカットを、アクションボタンに割り当てればいい。最初から用意されているアクションボタンの動作だけでは、できることが限られてしまう。せっかくの新機能をより便利に使いたければ、ショートカットをフル活用するのが正解だ。この応用で、アクションボタンだけでスクリーンショットを撮ったり、特定のサイトを開いたりといったことも可能になる。応用の幅が広いため、自分なりのカスタマイズをしてみることをお勧めしたい。

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