さらなる進化が期待できそうな、ワクワクするハンバーガーチェーン
「ゼッテリア」は「ロッテリア」の進化系店舗だと思っていたのですが、隠し味に和の要素も含まれ、そこに「すき家」っぽさを感じたり、「モリバコーヒー」と同じく、フェアトレードコーヒーを採用したりと、ゼンショーならではの強みを出してきてるなぁという印象を持ちました。
バンズを横長にしたり、看板メニューに“絶品”というワードをつけてくるあたりに、同業他社との差別化を明確にしたいという狙いも感じます。
価格設定は「マクドナルド」と比べると安くはないものの、そのほかのハンバーガーチェーンのなかでは、お手頃な印象です。なにより「ロッテリア」で税込270円で販売している「シェーキ」が「ゼッテリア」では税込220円になっているなど、全体的に見ても「ロッテリア」よりも価格帯は下げて、味を上げるという気概が満々です。
別チェーンの話になり恐縮ですが、以前「大戸屋」が外食大手「コロワイド」に買収された時、熱心なファンからは「大戸屋の味が失われるのでは……」と不安視されていた時期がありました。しかし、「コロワイド」傘下に入ったことで、むしろ品質は下がらずに価格はお値下げ(その後、円安等で値上げとなりましたが)。
今回の「ゼッテリア」も、同じようなシナジーが今のところは感じられました。「ロッテリア」は過去に本連載でも紹介し、想像以上に良かったとご紹介していますが、「ゼッテリア」はさらにその上をいってくれた印象です。
「ゼッテリア」は現在はまだ1店舗しかありませんが、メニューもさらにおいしさとコストのバランスよく、進化を続けていくのでしょう。ハンバーガーチェーンの台風の目になって、新しい風を吹かせまくってほしい。
今後「ゼッテリア」の店舗が増えるのか、「ロッテリア」の面影を完全に消し去るのかはわかりませんが、ゼンショーが運営するハンバーガーチェーン、面白くなりそうな予感がします。
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