ゼッテリアの「490円モーニング」に軽く感動した朝 ゼンショーに買収されたロッテリアの新業態

✎ 1〜 ✎ 42 ✎ 43 ✎ 44 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらなる進化が期待できそうな、ワクワクするハンバーガーチェーン

「ゼッテリア」は「ロッテリア」の進化系店舗だと思っていたのですが、隠し味に和の要素も含まれ、そこに「すき家」っぽさを感じたり、「モリバコーヒー」と同じく、フェアトレードコーヒーを採用したりと、ゼンショーならではの強みを出してきてるなぁという印象を持ちました。

バンズを横長にしたり、看板メニューに“絶品”というワードをつけてくるあたりに、同業他社との差別化を明確にしたいという狙いも感じます。

店内の壁にもZEPPINBURGERのマークが(筆者撮影)

価格設定は「マクドナルド」と比べると安くはないものの、そのほかのハンバーガーチェーンのなかでは、お手頃な印象です。なにより「ロッテリア」で税込270円で販売している「シェーキ」が「ゼッテリア」では税込220円になっているなど、全体的に見ても「ロッテリア」よりも価格帯は下げて、味を上げるという気概が満々です。

別チェーンの話になり恐縮ですが、以前「大戸屋」が外食大手「コロワイド」に買収された時、熱心なファンからは「大戸屋の味が失われるのでは……」と不安視されていた時期がありました。しかし、「コロワイド」傘下に入ったことで、むしろ品質は下がらずに価格はお値下げ(その後、円安等で値上げとなりましたが)。

今回の「ゼッテリア」も、同じようなシナジーが今のところは感じられました。「ロッテリア」は過去に本連載でも紹介し、想像以上に良かったとご紹介していますが、「ゼッテリア」はさらにその上をいってくれた印象です。

関連記事:ロッテリア「560円モーニング」が想像以上だった

「ゼッテリア」は現在はまだ1店舗しかありませんが、メニューもさらにおいしさとコストのバランスよく、進化を続けていくのでしょう。ハンバーガーチェーンの台風の目になって、新しい風を吹かせまくってほしい。

今後「ゼッテリア」の店舗が増えるのか、「ロッテリア」の面影を完全に消し去るのかはわかりませんが、ゼンショーが運営するハンバーガーチェーン、面白くなりそうな予感がします。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
画像をクリックすると本連載の過去記事にジャンプします
大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
X(旧ツイッター):@tei_nai

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事