iPhoneが遂げた進化とApple Watchの新機軸 「環境対策」を大きく打ち出したアップルの狙い
iPhone 15 Pro Maxには、テトラプリズムを用いて端末内部で4回も光を反射させて実現した5倍ズーム(120mm/f2.8)レンズが新たに加わった。6.1インチのiPhone 15 Proは引き続き3倍ズームが採用されており、より望遠撮影を楽しみたい人は6.7インチのiPhone 15 Pro Maxを選択することになる。
またiPhone 15にも、昨年のProモデル同様、4800万画素のカメラを採用し、センサーの中央部分を用いることで実現する2倍ズームにも対応した。これによってスタンダードモデルでも、撮影の幅が大きく広がる進化を遂げている。
USB-Cにアクションボタン
予測されてきたとおり、iPhone 15とProモデルの充電ポートは、これまでの独自規格であるLightningから、より汎用的なUSB-Cに変更された。もともとはEUにおいて、2024年末までにUSB-Cポートの搭載が義務化されることがきっかけだった。
USB-Cの搭載によって、充電、データ転送に加えて、オーディオやビデオの出力にも対応し、例えばケーブル接続でロスレスオーディオをヘッドフォンで楽しんだり、パソコンと充電ケーブルを共有するといった活用ができるようになる。
ただしポートは同じでも、転送速度は異なる。iPhone 15では引き続き480MbpsのUSB2.0のデータ転送スピードに限られ、10Gbpsの高速データ転送をサポートするのはProモデルのみだ。Proモデルに搭載されるチップ、A17 ProにUSB3コントローラーが搭載されるが、スタンダードモデル向けのA16 Bionicにはこれがないためとされる。
またiPhone 15 Proには、Apple Watch Ultraに初めて登場したカスタマイズ可能な物理ボタン、「アクションボタン」がミュートスイッチの代わりに用意された。長押しでミュートのON/OFFを切り替えられるほか、カメラ起動、ボイスメモ録音、ショートカット、集中モードの変更など、好きな機能に割り当てることができる。
カメラ機能に割り当てると、アクションボタンを長押ししてカメラを起動し、そのままアクションボタンをシャッターとして利用できるため、便利だと感じた。
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