アラサーのための戦略的「人生相談」--夫婦関係をどうすれば修復できますか(その1)
■■第12回 夫婦関係をどうすれば修復できますか(その1)
長谷川慎一・仮名 34歳 公務員
実は、妻とうまくいっていません。嫌いになったというなら事は簡単で、「別れ方を教えてほしい」と相談できるのですが、自分としては相思相愛で結ばれたと思っていますし、今もお互いに愛情を持っているはずだ、という自信があるんです。
でも、何かしっくりいかず、妻も同じ感じを持っているようなフシがあるんです。そこで、私から話し合いに誘導しようとしたんですが、「話すのも嫌だ」という感じです。
思い切って、この間「何が原因なんだ? いつからなんだ?」と聞いたところ、「いつとはハッキリ言えないし、積み重ねよ」なんて答えられてしまいました……。
私はいったいどうすればいいのでしょうか。
広瀬:「夫婦関係」の問題も、人生における重要な課題だから、「課題解決」のアプローチが有効なはずです。
課題を解決するためには、できるだけ正しいスタートを切る必要があります。実は、あなたは、奥さんに「なぜだ?」と聞く前に、いったん立ち止まって事実を確認する必要があったんですよ。
まず、「何が原因なのか」という「因果関係」を確認しておかなきゃいけないでしょう。あらゆる問題は、思い込みで動いてもなかなか解決しません。問題の原因だと思っていたことが、勘違いだったってことは往々にして起こりえます。
中でもいちばん多い勘違いは、「相関関係」と「因果関係」の混同です。