20年で9630万貯金、45歳彼が節約に目覚めた必然 氷河期世代は『カイジ』の世界に自分を重ねた

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

絶対仕事辞めるマンさんは節約のほかにも、ポイ活も精力的に行い、月々かなりのポイントを貯めて生活費に充てている。

現在の年収は500万~600万円程度(出張や業績に応じて変動)。収入が変わっても、生活水準は上げていない。

【絶対仕事辞めるマンさん 1カ月の生活費内訳】
家賃:3万円
食費:3~4万円(優待、金券、ポイ活などで賄うため、現金での支払いゼロ)
水道光熱:1万円
日用品:3000円
車両費:8000円(車検、保険料も入れた月々の平均金額)
娯楽:ほぼ0円
※その他年間予算(健康診断、冠婚葬祭などで年間約10万円程度。熱心に勉強をしていた時期は年間5万~6万円程度を勉強代に支出)

今のFIREブームに対して思うこと

最近、絶対仕事辞めるマンさんのX(旧Twitter)を見始めた人は、彼のことを「節約の人」と思っているかもしれない。もちろんそれも間違いではないが、社会人1年目から投資にも興味を持ち、本を買って猛勉強をしていた面も持っている。

その後、株式投資で順調に資産を増やすが、投資に関してはリーマンショックを経て考え方が変わったそうだ。

「順調な株で儲けた分もあるから、トータルではプラスなんですけど、やはり投資って怖いと再認識しましたよね。だから、今は資産における株式比率は全体の1割くらいで、9割近くは現金です」

最近ではNISAやiDeCoを政府が積極的に推進していたり、インフレ対策として「銀行にお金を預けっぱなしにするのはもったいない」という考え方が普及しつつある。

しかし、絶対仕事辞めるマンさんは現金比率が9割と、本連載で紹介してきた節約家の中でもトップクラスに現金保有率が高い。

「確かにS&P500などの今の年率を考えると、もったいないのかもしれません。でも、私はやはり株の変動が好きじゃなくて。もし今の資産の多くを投資に回すと、毎日100万円単位とかでお金が動くと思うんですね。

ポイ活の定番・ウエル活も実践(出所:絶対仕事辞めるマンさんX)
次ページ大きなリセッションを経験したからこそ、見方が変わった
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事