「頭がいい人」がこっそり実践、独学の3つのコツ 勉強を始める前に環境を整えるのが大事だ

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大海だと思って怖がっていた学びの分野も、1つひとつの知識が浮き輪となって、つかまっていれば大丈夫と思えるようになっていくのです。

ですから、まずは浮き輪をふくらましてくれるような本や参考書を味方にして、伴走者としていつも側にいてもらうことが重要になります。

勉強の神様に愛される工夫を

そうすると、浮き輪につかまることで心理的不安が軽減されるので、途中であきらめる危険が低くなります。

逆に言うと、学びが続かない人は「心理的抵抗」がとても大きいわけです。「こんな難しい勉強、自分にはもう無理なんじゃないか」「そもそもこの勉強は必要ないかもしれない」といった考えが逆風になって、前に進めなくなっていく。

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あるいは他人と比較して、「あの人は自分より頭がいいからできるんだ」「自分よりお金があるからいい学校に行ってるんだ」などとマイナス思考が強まってしまう。

誰しも、このような心理的抵抗で挫折した経験が1度や2度はあるのではないでしょうか。

学ぶ推進力ももちろん必要ですが、独学を継続するためには、ストッパーとなる「心理的抵抗」をなくす努力も重要です。

不安、不満、疑問、劣等感、言い訳などが、学びを阻害する大きなマイナス要因になるからです。

勉強の神様に愛されている人は、「自分の能力に疑いを持つことのほうが無駄」という考えなので、勉強が無駄という発想自体がありません。

とにかく学びはじめたら早い段階でゾーンに入り込んで、信じてやり続ける。区切りをつけるのは、問題集をやり終えたときや、本を読み終えたときくらいで、また次の本や問題集に淡々と進んでいきます。

あなたも、「心理的不安」を払拭してゾーンに入ることができれば、勉強の神様に愛されるようになるはずです。

齋藤 孝 明治大学教授

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さいとう たかし / Takashi Saito

明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞。日本語ブームをつくった『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞。著者累計発行部数は、1000万部を超える。テレビ出演多数。

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