大谷翔平、世界一になっても燃え尽きない凄い理由 WBC日本代表のヘッドコーチが語る実像
ホームランを打ちたい。完封したい。みんな結果を出すためにがんばるのですが、結果だけを見ていると達成した瞬間に「もういいや」と燃え尽きてしまいます。結果は出たけどいまいち満足感がなくなります。たとえ世界一になったとしても同じです。世界一になれたのはうれしい。でも、なんのために世界一になったのかわからない……。
大谷翔平選手がメジャーリーグでMVPを取っても、WBCで世界一になっても手綱をゆるめずに走り続けているのはどうしてでしょうか?
世界一の選手の定義が、世界一の結果を残すことではないからです。世界一愛される。世界一応援される。野球を通して世界一プラスの影響を与えられる選手をイメージしているからです。
大谷翔平選手は目的達成型なので、目標を達成しても油断しないし、燃え尽きないし、反対に結果が出なくてもぶれません。
大谷翔平選手にとって「目標は通過点にすぎない」
世界一プラスの影響力がある野球選手とは、うまくいかないときにどんな考えや行動をするのだろう? 落ち込むのだろうか? ふてくされるのだろうか? できることに焦点を合わせて、次に向かっていく人が愛され、応援される選手ではないか? ここはマインドの部分です。
目標しか見ていないと、「とにかく数字を上げてこい」という疲弊する組織になってしまいます。目的を掲げると組織は長期的に繁栄し、メンバーも伸びていきます。企業で言えば、志や経営理念と言われるものです。
大谷翔平選手は目的達成型なので、目標は通過点にすぎない。いつでも達成できるものとして取り組むから、前人未到の記録を達成し続けながら、年々更新していこうと燃え尽きることなく行動していきます。
世の中にグッドルーザーは山ほどいます。負けても相手を称えるチームはたくさんいます。反面、勝者は歓喜に浸って、相手のことを忘れてしまいがちで侍ジャパンの目標は世界一でした。目的は世界一観ている人たちに感動を与えられるようなプレーをすること。そのために意識して全力でやれることをやっていこう。凡事徹底していこうと決めていました。
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