大谷翔平、世界一になっても燃え尽きない凄い理由 WBC日本代表のヘッドコーチが語る実像

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世界一のマインドをもっていて、世界一にふさわしい取り組みをしているから、結果的に世界一になれる。これはどんな分野でも共通だと思います。

私自身も野球では世界一になりました。次は80歳をひとつの尺度として、講師としての世界一をめざして、体力づくりも学びによるインプットもしています。

世界一は「戦う前から世界一」

侍ジャパンがWBCを制して以来、「どうしたら世界一になれるのか?」と、各方面で聞かれました。

『侍ジャパンヘッドコーチの最強の組織をつくるすごい思考法』(アチーブメント出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

世界一になりたければ、まず先に世界一の取り組みをするチームをつくるのです。

エベレストに登れるのはエベレストをめざした人だけです。エベレストに登るためにはいくらかかるのか? どんな装備が必要なのか? どんな人の協力を得る必要があるのか? どれくらいの体力が必要なのか?

今はまだ何者ではなくても、登ると決めた人だけがエベレストを登るために必要な準備ができて、登り切れるだけのトレーニング、マインド、お金、技術すべてをつくり上げていって、登頂した瞬間に「やっぱり登れたね」となるわけです。

だから、決断したとき、すでに勝利は決まっています。世界一は戦う前から、世界一なのです。

白井 一幸 2023WBC侍ジャパンヘッドコーチ

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しらい かずゆき / Kazuyuki Shirai

日本ハムファイターズにドラフト1位で指名され1984年に入団、プロ野球選手として13年活躍。引退後、1997年よりファイターズの球団職員となり、ニューヨーク・ヤンキースでのコーチ研修を経て、2000年に二軍総合コーチに就任。以来、二軍監督やヘッドコーチなどを歴任するなかで、従来型の選手指導方法を一新。コーチングを取り入れた指導で次々と優秀な若手選手を輩出し、リーグ優勝3回、日本一2回を達成。2023年にはWBC侍ジャパンヘッドコーチとしてチームを世界一に導く。2008年より講演・セミナーなどの講師活動を開始。著書に『北海道日本ハムファイターズ流 一流の組織であり続ける3つの原則』『答えは相手の中にある』(小社刊)など。

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