指先には、脳とつながる神経細胞が多く集中しています。
そのため、指を多く使うほど、脳に能動的にアプローチをかけていることになるわけです。実際、指先をよく使う画家やピアニストに長命の人が多く、認知症の人が少ないという事実は、よく言われています。
ですから私自身、日常の中で手書きの機会を増やすようにしています。
入浴中は耐水性のペンとメモ帳を浴室に持ち込むほどです。
不思議なことに、シャワーを浴びているときに、最もナイスなアイデアが湧いてきます。
また、人間の記憶は100%覚えた時点から急速に失われていきます。
ですから、一度とったメモは、遅くとも次の日中に見直すことをマイルールにしています。
見直しを忘れないよう、スマホのリマインダー機能を設定しています。そのタイミングであれば、メモにひもづくその場の雰囲気や思いつき、疑問点などをギリギリ思い出すことが可能だからです。
私自身、集中力に恵まれてはいなかった
このように手書きの習慣を毎日のように徹底していれば、自分の脳に毎日アプローチができていることになります。
つまり、私は集中力を衰えさせない、鍛えていく訓練を目指しているわけです。
なぜなら私自身、これまで「集中力に恵まれているなあ」と感じたことが残念ながら一度もないから(笑)。逆に「集中力は、自分の意志で伸ばせる!」とわかっているからです。
私がそう悟ったのは2013年のこと。記憶競技の大会本番で、自らの集中力の無さを突き付けられたことがきっかけでした。
日本記憶力選手権に初出場し、見事初優勝できた私は、同年8月に出場した「オーストラリアン・オープン」という大会でも優勝を収めました。
それらの勢いを受け、12月に行われる「世界記憶力選手権」にも出場を決意します。
しかし、そこで番狂わせが起こります。
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