親の「不登校だから〇〇禁止」がNG対応な理由 子どもが抱える罪悪感を強めてしまうことも

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子どものためによかれと思ってとった親の行動が、子どもを追い詰めてしまうこともあります(写真:Taka/PIXTA)
子どもが不登校になった際、テレビ禁止・ゲーム禁止・おこづかい禁止など、学校へ行かないことを理由に親がさまざまな禁止事項を子どもと取り交わしてしまう場合があります。じつはこれ、不登校の子どもの対応としてはNGなんです。親のよかれという思いに基づく行動が、子どもを追いつめてしまうことがある理由について考えます。

不登校経験者に取材をしていると「不登校だから〇〇を禁止された」という話を聞きます。親としては「わが子のため」という思いから制限をかけることもあるかと思いますが、この対応は、子どもが元気を回復するうえで逆効果であると私は考えています。その理由について、不登校経験者の語りから考えます。

学校を休んだら TV・ゲーム禁止

当記事は不登校新聞の提供記事です

小1から高3までほとんど不登校だったというAさん。学校を休んだ日は、テレビ・ゲームは禁止されており、家の手伝いをしないと親に怒られたそうです。

「学校を休んだ私が悪いのだからガマンしないといけない。イヤなことは避けて、やりたいことだけやるのはよくない」と自分に言い聞かせていました。しかし、それから何年も経った今でも、「あの生活が自分にとってよかったのか」と、当時を思い返すたびに心のなかに残るしこりに気づき、悶々と考えてしまうことがあると言います。

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