親の「不登校だから〇〇禁止」がNG対応な理由 子どもが抱える罪悪感を強めてしまうことも
ある日、母の友人が「ラーメンを食べに行こう」と山口さんを誘います。必死に断る山口さんに母の友人がかけた言葉は「なんでダメなのよ、ラーメン食べたぐらいで死にはしないから」というものでした。山口さんは、この出来事について、子どもながらにすごくうれしかったとふり返ります。
子どもの罪悪感 やわらげるため
ここで注目したいのは、罪悪感です。不登校の子どもの多くは、学校へ行っていないことに罪悪感を抱いています。そんなとき、不登校を理由に親から「〇〇禁止」を突きつけられれば、子どもは受けいれざるを得ません。
または、山口さんのように、すでに「〇〇禁止」を自分自身で課している場合もあります。「不登校だから〇〇禁止」というのは、言い換えれば学校へ行っていないことに対する罰であり、ひいては不登校をしている子どもの現状の否定にもつながります。結果として、子どもが抱える罪悪感を強めることになりかねないのです。
「不登校だから〇〇禁止」という対応を親がしないことはもとより、子どもがそのように考えているかもしれないと推測するだけでも、親の対応は変わってきます。それこそが、子どもが抱える罪悪感をやわらげることにつながっていきます。
(編集局・小熊広宣)
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