その日1日の状態を整えるためには、朝何をするかが大事だ。トニーがどんなことを自分に課しているか、紹介しよう。
目覚めるとすぐに、トニーは呼び水となる儀式に取りかかる。これは、彼の身体機能をシャキッと目覚めさせるためだ。
彼は言う。「私が言いたいのは、君が人生のゴールデンタイムを望むなら、日々そのように訓練しないといけない、ってことだ」。
トニーが何年間も使い続けてきた武器がある。そのうちいくつかは、僕自身、自分の生活に取り入れてきた。
自分自身を掘り下げる時間を確保しよう
・冷たい水に飛び込む(僕は飛び込む代わりに、冷たいシャワーを30~60秒間浴びるようにしている)。
・トニーは、次に紹介する呼吸法を30回×3セット実践している。彼がこれを椅子に座って実践している様子は、ヨガの「火の呼吸」のポーズによく似ている。
彼は呼吸と同時に、息を吸うときに頭の上で腕を思いっきり伸ばし、吐くときに胸のところまでひじを下げる動作を行っている。
・代替法として、「呼吸を意識して歩くこと」。これはトニーが昔取り入れていた方法の1つだが、僕は今でも旅先などでよくやっている。
歩いているときに、鼻から短く4回息を吸い込み、それから4回、今度は口から短く吐き出す。これを数分間行う。
この他にも、トニーはいわゆる瞑想のようなものを、9~10分程度行っている。彼の目的は、他の人とはだいぶ違っている。
それは、その日1日を気持ち良く過ごすために、生き生きした感情を呼び覚まして、それを持ち続けていられるようにすることだ。
彼は9~10分間の瞑想を、3つのパートに分けて行っている。
トニーは言う。
「これはいつも言ってるんだけど、それを10分間続けるのは無理だ、なんて言い訳はどこにも通用しない。たった10分の時間も割けないようじゃ、自分の生活がないって言ってるようなものじゃないか」
トニーの言葉は、あらゆるジャンルの瞑想の達人たちから、いろんなかたちで聞いた言葉を僕に思い出させた。
「自分自身を掘り下げるために20分の時間も捻出できないのであれば、あなたに必要な時間は20分ではなく2時間だ」
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