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炎上「バービー」日本人も見る価値アリと言える訳 「理想の女性」含めポリコレの監視の中どう描いたか

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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原爆の問題に話を戻すと、2015年にディズニーの公式Twitter(現X)アカウントでも炎上が起きている。

8月9日(長崎原爆の日)にディズニー映画『不思議の国のアリス』のイラストとともに、「なんでもない日おめでとう」とツイートしたことが問題視されたのだ。

これを受けて、ウォルト・ディズニー・ジャパンは同日中に投稿を削除し、翌10日に公式サイトで謝罪を行った。

実は、日本企業もこれと似たような問題を起こしている。例えば、2021年ソニーの中国法人は、「7月7日に新商品を発表する」とネット上に広告を掲載したが、発売日が日中戦争の発端となった盧溝橋事件が起きた日であったことが問題視された。結果、同社は謝罪し、発表は延期される結果となった。

内容の是非を議論するにしても、建設的な判断を

確信犯ではなく、知識不足や認識の甘さによって起きたトラブルは、すぐに謝罪をして、適切な事後対応を行えば、そこで事態は収束に向かうのが一般的だ。

『バービー』の場合は、日本の配給元であるワーナー ブラザーズ ジャパンが謝罪文をネット上に掲載、アメリカ・アカウントの反応を「配慮に欠けて極めて遺憾。アメリカ本社にしかるべき対応を求めている」と批判した。アメリカ公式アカウントは投稿を削除はしたが、アメリカ本社側の説明、謝罪はなされなかった。

この点、対応が不完全であったと言えるだろう。作品の中でジェンダー平等を強調し、多様性を尊重するメッセージを発信している『バービー』だからこそ、もっと適切な対応を取ってほしかったと思う。

なお、この炎上に対して、『ヴァチカンのエクソシスト』のプロデューサーであるジェフ・カッツ氏が当事者に代わって謝罪をしたり、日本語吹き替え版で主人公・バービーを演じた高畑充希さんがインスタグラムで正直な思いを投稿したりと、ワーナー ブラザーズ ジャパンと併せて、誠実な対応をされていることは明記しておきたい。

また、今回の騒動が『オッペンハイマー』の日本公開の障害とならないように願いたい。内容の是非を議論するにしても、鑑賞したうえで行うのが建設的であろう。

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