これがアラフォー女性だとどうか。
実は婚活においては、アラフォーという年齢が一番難しい。出産をあきらめておらず、先にも記したが、そうした女性たちが望んでいるのは、なるべく年齢の近い男性。ところが、アラフォー男性は1歳でも年の若い女性と結婚したがっている。
出産望むアラフォーは苦難の道
婚活に疲れて退会していったみのり(41歳、仮名)も、結婚して出産することを望んでいた。
過去の恋愛模様を聞くと、しっかり関係を築き合う恋愛はもう10年以上していなかった。大学時代には付き合っていた同級生がいたが、就職してからはだんだんと疎遠になり、自然消滅。社会に出てからは、2年ほど付き合った男性もいたが、結婚には至らずに関係が終わった。
その後は、友達の紹介や飲み会などで新しい男性に出会うものの、1、2度食事に行くと、連絡が途絶える。結婚を意識して付き合えるような人には出会えないままに、30歳を超えた。
30代に入ると、自分が付き合いたいと思う相手との出会いが一気になくなった。声をかけてくるのは既婚者だったり、男性としては好きにならないタイプだったり。そこで、30代ではテーブルコーディネーター、フラワーアレンジメント、紅茶検定、マナー検定など、さまざまな資格をとることに明け暮れた。
「気がつけば、この歳でした。最後のチャンスに子どもも欲しいので、ここ1年くらいのうちに相手を見つけて結婚したいです」
こうして婚活をスタートさせたのだが、キチンと仕事をすることで会社からは評価をされ、さまざまな資格を習得して自分磨きをしてきたみのりは、男性を見る目がとても厳しかった。
バツイチのしんいち(44歳、仮名)との見合いを終えたときには、こんな断りの理由を言ってきた。
「写真と全然違う人が来ました。お腹も出ていて上頭部も薄くて、実年齢より10歳くらい老けて見えました。バツイチだから、かつては結婚していたということですよね。どんな女性が彼を選んだのでしょうか。あの人が一度は結婚できたのに、私ができないというのが逆にショックでした」
またお見合いから交際に入ったかずま(45歳、仮名)には、初デートを終えて“交際終了”を出してきた。終了の理由が、こうだった。
「レストランの振る舞い、食事のマナーがなってないんです。コース料理だったから、食器の上げ下げはお店の人がやってくださるのに、食べ終えた食器をテーブルの端に出すんですよ。お店の人が横を通ったら、『これ、片付けてください』って、大声で言うし。居酒屋じゃあるまいし、本当に恥ずかしかった」
さらに、活動して半年後には、こんなことを言った。
「実家暮らしの男性は、今後お見合いするリストから外そうと思います。これまでのお見合い経験でわかったことなんですが、実家で暮らしている男性って、自立していない。食事も洗濯も部屋の掃除も親まかせ。特に母親と息子の2人暮らしは、母親が甲斐甲斐しく息子の世話を焼いている。結婚したら、今度は私が母親代わりにされそうです」
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