怪奇!PTAの仕事はなぜ減らないのか?

ベルマークからママさんバレーまで仕事山積

「具体的に、何がいらない仕事か」ということについては、人によって、あるいはPTAによって意見が異なるでしょうが、たとえば筆者がこれまで取材してきた中でしばしば耳にしたのは、次のような意見です。

・PTAでは啓発や交流を目的として、識者による講演会や、習いごとふうの講習会(例/フラワーアレンジメント)などがよく開かれる。しかし、企画したものの人気がなく、参加者が集まらないからという理由で、学級委員などが強制的に参加させられる。このような動員はもちろんのこと、そもそも人が集まらないようなイベント自体、やるべきではない。
・運動会の写真など、学校行事の様子をPTAが発行する新聞に掲載し配布しているが、その作成担当になる広報委員はいつもなり手がいない。くじ引きなどで無理やり人を選出してまで広報紙を作成する必要はない。
・PTAによっては「ベルマーク委員」というものがある。ベルマークを切り取って、種類ごとに分けて台紙に貼り付けるのが仕事だが、時間と手間がかかりすぎる。仕事をしている身にはつらい。同額をおカネで寄付してもいいから、免除してほしい。

 

ほかにもいろいろな意見がありますが、要はPTAのそもそもの目的である「子どものため」とは言いがたい活動、あるいはいくら「子どものため」とはいえ手間がかかりすぎる、あるいはやりたい人がいない活動については、「削ったほうがよい」と感じる人が多いようです。

減らせばいいのに、なぜ減らない?

「だったら、とっとと仕事を減らせばいいじゃない」と思われるでしょうが、PTAの仕事というのは、なぜかなかなか減りません。

なぜPTAの仕事は減らないのでしょうか? まずはそこから考えてみましょう。

●理由1 手間暇かけて変えるより、「前年どおり」が無難だから

ひとつには、「子どものため」というPTAの本来の目的が忘れられ、「前年どおりにやること」が目的化してしまっているから、という原因が考えられます。

なぜそうなるかというと「前年どおり」が、最も手間もリスクも少なくて済むからです。

仕事を減らすことを含め、「それまでのやり方を変える」となると、会員みんなの合意形成に時間や労力がかかります。また責任者(主にPTA会長や本部役員)は、変更に反対する人から苦情を受けるリスクも背負うことになります。

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