「具体的に、何がいらない仕事か」ということについては、人によって、あるいはPTAによって意見が異なるでしょうが、たとえば筆者がこれまで取材してきた中でしばしば耳にしたのは、次のような意見です。
ほかにもいろいろな意見がありますが、要はPTAのそもそもの目的である「子どものため」とは言いがたい活動、あるいはいくら「子どものため」とはいえ手間がかかりすぎる、あるいはやりたい人がいない活動については、「削ったほうがよい」と感じる人が多いようです。
減らせばいいのに、なぜ減らない?
「だったら、とっとと仕事を減らせばいいじゃない」と思われるでしょうが、PTAの仕事というのは、なぜかなかなか減りません。
なぜPTAの仕事は減らないのでしょうか? まずはそこから考えてみましょう。
ひとつには、「子どものため」というPTAの本来の目的が忘れられ、「前年どおりにやること」が目的化してしまっているから、という原因が考えられます。
なぜそうなるかというと「前年どおり」が、最も手間もリスクも少なくて済むからです。
仕事を減らすことを含め、「それまでのやり方を変える」となると、会員みんなの合意形成に時間や労力がかかります。また責任者(主にPTA会長や本部役員)は、変更に反対する人から苦情を受けるリスクも背負うことになります。
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