自信がない人は「黒を着るとよい」その深い理由 多くの人が自分の知識を誤解するワケも解説

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ジャケット、シャツ、パンツ、靴まで、すべて黒。明日からは、その服を着てください。さすがに上から下まで黒には抵抗があるというのなら、シャツだけは青にするとか、ネクタイだけは違う色にしてもかまいません。ただし、全体の8割くらいは黒にしてください。

なぜ、黒なのでしょうか。

それは、黒が「強さ」にかかわる色だから。黒い洋服を着ていると、だれでも自分が強くなったように感じて、堂々とした振る舞いができるようになるのです。

「パワーカラー」を活用する

私たちに力強さを与えてくれるような色のことを、「パワーカラー」と呼びます。

よく知られたパワーカラーは「赤」なのですが、芸能人でもない私たちがさすがに全身赤色の服を着るわけにはいきませんので、次点の色としては、黒がふさわしいのです。黒い服を着ていれば、性格的にオドオドしている人でも、強気になれます。

アメリカ・コーネル大学のマーク・フランクは、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)と、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)の、15年分のチームの反則記録と、ユニフォームカラーとの関連性を調べてみました。

その結果、NFLにしてもNHLにしても、黒のユニフォームカラーのチームほどたくさん反則をしていることがわかりました。黒い恰好をしていると、人は知らないうちに攻撃的になるという証拠です。

黒っぽい恰好をしていれば、なぜか強気な態度がとれるようになります。これはだれでもそうなるのです。ぜひ試してみてください。

あまり黒が好きではないという人は、普段は別の色の服でもまったくかまいません。けれども、大切な商談の日や、大切なプレゼンをしなければならない日など、特別な日には、必ず黒をメインカラーにしましょう。

黒い服を着ていないと、心理的に委縮してしまって、強く出られませんからね。そういう日には、特別な「勝負服」がどうしても必要になるのであり、その勝負服とは、すなわち黒い服なのです。

イラスト:杉崎アチャ

「パワーカラー」で自分の弱さを補える一方、必要以上に自分をよく見せようとすると失敗するのも世の常。やりすぎは禁物という例をご紹介しましょう。

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