東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

自信がない人は「黒を着るとよい」その深い理由 多くの人が自分の知識を誤解するワケも解説

6分で読める
  • 内藤 誼人 心理学者、立正大学客員教授、アンギルド代表取締役社長
2/4 PAGES
3/4 PAGES

私たちは、自分のことを知的な人間だと思い込んでいます。だれにでも、そういう傾向があります。程度の差はあっても、勘違いしているのですね。

アメリカ・コーネル大学のスタブ・エイターは、オンラインで募集した人たちに、ファイナンスの知識を尋ねてみました。いろいろな用語を見せて、「かなり詳しく知っている」のなら7点を、「まったく知らない」のなら1点をつけてもらうのです。

質問する用語は全部で15個でしたが、そのうち12個は実際に存在するファイナンス用語でした。「税額控除」や「固定金利住宅ローン」などです。

けれども、3個はまったく存在しないインチキ用語でした。たとえば、「評価前株式」(pre-rated stock)や「年率換算クレジット」(annualized credit)など。それらしく聞こえますが、こんな用語はありません。

エイターが調べたかったのは、この3つのインチキな用語でさえ、「よく知っている」と答えるかどうか。もし「知っている」と答えるのなら、その人は自分の知識をかなり水増しして見積もっていることになります。

多くの人は自分の知識を誤解している

結果はというと、なんと93%の人は、インチキな用語でさえ「少しは知っている」と答えたのです。エイターは、同じ調査をもう一度くり返してみたのですが、そのときにも91%の人は、インチキ用語を知っていると答えました。

この実験でもわかるように、私たちは自分の知識を誤解していると言わざるを得ません。本当はそんなに頭がいいわけでもないのに、頭がいいと思い込んでいる人が大勢いるのもそのためです。

けれども、人間関係においては、知ったかぶりをしないことが大切です。「なんでも知っている」という顔をしているのに、実はなんにも知らないということほど、恥をかくことはありませんからね。

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象