キャンプ場に出没「迷惑ナンパ男」の危険な実態 最悪の事態を想定して「避妊具」携帯する女性も

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Bさんは最近みかけるトラブルについて、こう話す。

「どうにも男性側が女性側を下に見ているがゆえにトラブルになっているように見受けられます。無料のキャバ嬢みたいに扱ったり、聞かれてもないのに教えたがったり、連絡先を教えないと逆上したり……。

私たちのケースはたまたま良い人だっただけで、圧倒的多数の人は怖い思いをしているのだろうなと思います。男性も女性も安心して、一期一会の交流ができる世の中になることを祈っています」

テントに無理やり入ろうとする男たち 

「キャンプがブームになり、マナーが悪い変なキャンパーが増えました」

そう話すのは、キャンプ歴10年以上という男性、Cさん(40代)だ。家族やソロでキャンプを楽しんできたが、最近はナンパ目的の男性がキャンプ場に出没しているのを見かけるという。

4年ほど前、Cさんは家族とキャンプ場を訪れていたとき、ソロキャンプをしている20代くらいの女性と隣り合わせになった。

「キャンプ場では、隣にテントを張った人などに挨拶をしますが、それに乗じて、もう少しこういう張り方をしたほうがいいといって、女性に声をかけてきた男たちがいました。女性は嫌な顔をしていたので、見守っていました」

男性たちは3人ほどのグループで、50代くらいにみえたという。

「そのうち、『中を見せて』と言って、無理やり女性のテントに入ろうとしたので、声をかけてやめさせました。女性がお風呂に入るときは、男たちがテントにいたずらしたり、入り込んだりしないように、自分たち家族で女性のテントを見張りました」

Cさんによると、近年は明らかにナンパ目的で訪れている若い男性のグループも見かけるという。彼らは、お酒を飲み、どんちゃん騒ぎをしたり、女性にしつこく声かけをする。普通のキャンパーの服装ではなく、街中を歩くような軽装のため、目立つのだ。

安全にキャンプを楽しむためには、どうしたらよいのだろうか。Cさんはこうアドバイスする。

「女性が1人でキャンプするのは本当に危険です。無料で治安の悪いキャンプ場には泊まらず、管理人が常駐しているキャンプ場を選んだり、カップルや家族連れのテントの近くにいるのが安全だと思います。本来、ソロキャンプは自然の中で、1人で静かに楽しむためのものですが、今は難しいですね」

冒頭で紹介したAさんも、登山中に困っている若い女性を見てきた。

「男性の登山客にしつこく声をかけられて足がすくんでしまい、動けない子もいました。私のテントに真っ青な顔で逃げ込み、助けを求めてきた子もいます。お酒が入った男性が、無理やり女の子に飲ませようとしているのも見たことがあります。そういう場合は、私が声をかけて保護してきました」

女性側が自衛策を取ることも大事だが、声をかける側も度を過ぎると法的な問題になることがあるので、要注意だ。マナーやモラル、そして法律を守って、アウトドアのレジャーを楽しみたい。

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