ヒロシ「キャンプ飯にコンビニ弁当」堂々と選ぶ訳 やたらと多い「べき論」について言いたいこと

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キャンプに「こうすべき」は要らない、と語るヒロシさん。その人生を楽しむ極意とは?(撮影:尾形文繁)
「行き詰まったら野に行けばいいんじゃない?」
いまやキャンプ好き芸人として、ブームを牽引する存在になったヒロシさんはそう語る。
名言をまとめた『ヒロシの日めくり 人生、ソロキャンプ』も発売したヒロシさん。改めてキャンプの醍醐味とは何か。また、人生には種まきが必要だと言うヒロシさんが、今考えていることとは?
前回記事:ヒロシ「自ら起こしたキャンプブーム」に苦笑の訳

「自由にやればいいんじゃない?」

そもそもヒロシさんが好きなのはグループでわいわいやるキャンプではなく、たった一人で行くソロキャンプ。その楽しさとは何なのだろうか。

「ソロキャンプの楽しさは、これだ!と1つに絞れるものでなく、トータルで楽しむ感じですね。風が心地いい!と思う瞬間もあれば、強風になるときもある。水の音は静かで癒やされるけど、場合によってはうるさいな、と感じる日もあるよね。

僕はよく焚き火をするけど、焚き火だって昼間はくそ暑いな!と感じていたのに、夜になると温かみを感じてちょうどいいなとなる日もあります。ハンモックでのんびりしているうちに、うわ、夕方だ!と急に周囲の暗さを感じたり、そうかと思えば、ふいに虫が出てきて焦ることも。

それに、変化するのは自然だけじゃないよね。自分自身や周りの人間たちも日々変化しているはず。毎回微妙に気分も違うと思うんです。そんなすべての変化も感じながら、トータルで調和や変化を楽しむわけです。そんな時間を一人で過ごすのがやっぱりよくて」

『ちょっとした不便を楽しむ。それもキャンプの魅力。(7日)』

 

ただ、自然に癒やされつつも山の天候は変わりやすい。そんなとき、ヒロシさんはどうやって楽しむのだろうか。

「雨が降るのはマイナスな印象も強いけど、雨の降り方によっては趣が出るんです。さすがに豪雨だったら帰りますが、ちょっとポツポツと降る感じとか、雨音を聞くのもちょっとオツだなと思ったりしてね。もちろん足元が濡れてブーツの中は湿って気持ち悪いですよ。不快は不快です。でも、雨がやんだら靴を脱いで、焚き火で足や靴下を当てて乾かしてるとか。不便極まりないんですけど、それがまた楽しいんですよね」

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