キャンプ場に出没「迷惑ナンパ男」の危険な実態 最悪の事態を想定して「避妊具」携帯する女性も
夏本番となり、レジャーシーズンを迎えている。しかし、日常を忘れて思いっきり楽しみたいのにもかかわらず、ソロキャンプや登山などでつきまといや強引なナンパをされ、怖い思いをしたという女性は少なくない。
これまでSNS上では、ソロキャンプをして性被害に遭ってしまったという女性の投稿や、男性からしつこくナンパされ、断ったら脅されたといった女性の投稿が話題になってきた。
弁護士ドットコムニュース編集部にもそうした被害に遭ったという女性や、女性がつきまとわれているのを目撃したという男性の声が寄せられている。
しつこいナンパやつきまといは、軽犯罪法などに触れる可能性がある。安心、安全にアウトドアのレジャーを楽しむためには、どのようなことが求められているのだろうか。
「ナンパ」を無視した腹いせに食料を盗まれた
「1人で登山をしていたら、50代ぐらいの男性に声をかけられました。どこに住んでいるのか、彼氏はいるのかなど、プライベートなことを聞かれて……」
そう話すのは、当時30代だった女性Aさん。5年前に鳥取県内の山道で、男性につきまとわれたという。Aさんは「逃げたい」と思ったが、急な上り坂が続いて、男性を引き離すことはできず、仕方なく適当に返事をしてやり過ごした。
やっと下り道になったため、Aさんは早足で進み、男性と距離をとることができた。「逃げなくてもいいじゃない〜」という声が背中から聞こえたが、振り返ることはできなかったという。