「3時間睡眠で元気」憧れる人へ教えたい残念な真実 さまざまな研究から見た「睡眠時間と健康」の関係
「人生100年時代」といわれる中で、重要になるのが「健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる時間)」です。では、健康寿命を延ばすためにはどうすればいいのでしょうか。今回は「睡眠」と「ストレスの軽減法」について、新著『その選択が健康寿命を決める』を上梓した医師の森勇磨氏が解説します。
睡眠が6時間以下だと体に悪影響
食事や運動と同じく、日常生活の中で健康を維持するために必要なものに「睡眠」があげられます。「何時間、寝ればいいのか」ということは多くの人が持つ疑問でしょう。
さまざまな研究の結果「睡眠が6時間以下だと体に悪影響を及ぼす」ことがわかっています。慢性的な睡眠不足がうつ病やメンタルの不調を引き起こすリスクとなることは想像できるのではないでしょうか。メンタル以外でも「睡眠時間が6時間未満の人は高血圧や糖尿病のリスクが上がる」「がんや心筋梗塞の死亡リスクが高まる」というデータがあります。
逆に8時間以上の長い睡眠は寿命を縮めるというデータもありますが、睡眠時間が長いことが原因で寿命が短くなる、という因果関係が証明されているわけではありません。長時間睡眠が健康に与える影響については、まだハッキリとはわかっていませんが、睡眠不足よりはたっぷり寝たほうがまだ体によさそうです。
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