「3時間睡眠で元気」憧れる人へ教えたい残念な真実 さまざまな研究から見た「睡眠時間と健康」の関係

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これらを踏まえたうえで「理想の睡眠時間」を導き出すと「7時間」ということになるでしょう。

また、最近はショートスリーパー、ロングスリーパーという言葉がポピュラーになっています。定義としては6時間未満の睡眠時間で健康を維持できる人をショートスリーパー、9時間以上の睡眠を必要とする人をロングスリーパーと呼びます。

ショートスリーパーの中には毎日3時間程度の睡眠でも元気に活動できる人もいるようです。睡眠時間が短いほうが日中の活動時間が増えるのは当然ですから、生産性を上げるためにショートスリーパーを目指そうとする人もいるかもしれません。

睡眠時間を努力で変えることはほぼできない

結論から言えば、必要とする睡眠時間は遺伝子によるものなので、努力で変えることはほぼできません。また、ショートスリーパーの遺伝子を持ち、毎日短時間の睡眠でも問題ないという人も、後々まで支障がないかどうかはまだわからないのが現状です。無理に睡眠時間を短縮することはおすすめできません。

布団に入る前、「気持ちよく酔って寝たい」と寝る前にお酒を飲む人もいるかもしれません。ですが、アルコールは睡眠の質を下げることもありますから、寝しなのお酒はなるべく控えましょう。どうしても飲みたい人は1杯までにとどめたいものです。

スマホを寝る前にいじることも眠りにくくなる原因になります。睡眠を誘うホルモン「メラトニン」の分泌が減るためです。どうしてもスマホが気になってしまう人は、寝床近くにスマホを置かない、別室で充電する、など工夫してみるといいでしょう。

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