持ち家か賃貸か、マネー本の著者の意見を整理すると、次のようになります。
● 転勤が多い人、大きな借金を背負いたくない人、いろいろな場所に住んでみたい人、収入が不安定な人は賃貸向き。
● 若い世代は、賃貸のほうが無難なことが多い。
● 転勤になったとき、持ち家はすぐに売ったり貸したりできないデメリットがある。
● 物件の価値と価格を正しく判断してから購入するか決める。
●「買ったときより値下がりしてもいい」のなら購入もあり。
● 経済的な損得よりも、「自分の家を持ちたい!」という所有欲を満たしたいのなら、購入もあり。
● 余裕資金がないのなら、住宅ローンを借りて家を買うのは慎重になるべき。
● 損するか得するかはあとにならないとわからない。「欲しい」と強く思うのなら、購入する。
ライフスタイルを考えたうえで、それでも「買ったほうが得か、借りたほうが得か」と迷ったならば、その判断基準のひとつに「200倍の法則」があります。
「物件の購入価格」と、「その物件に賃貸で住んだ場合の賃料」を比較して、「購入価格が、家賃の200倍以下なら買ったほうが得」と考える法則です。
ファイナンシャルアカデミー代表の泉正人さんも、監修を務める『誰も教えてくれないお金の話』(うだひろえ著、サンクチュアリ出版)で、次の公式を紹介しています。
「想定家賃×200倍以下=失敗しにくいマイホーム購入価格」
購入したいマンションが3500万円だったとします。その周辺エリアで「同じ間取り、同じ築年数の賃貸物件」の家賃相場が15万円の場合、上記の公式に当てはめると、
「15万円×200倍=3000万円」
となり、購入価格(3500万円)は「想定家賃×200倍(=3000万円)」よりも500万円高いので、「本当に購入すべきか」を冷静に見極める必要があります。
「欲しいもの」ではなく「必要なもの」を買うこと
変動費を減らすポイントは、「必要なもの」と「欲しいもの」を区別して、「必要なものに優先的にお金を使う(欲しいものはあと回しにする)」ことです。
「必要なもの」は限られていますが、「欲しいもの」は限りがないため、何も考えずに欲しいものを買っていると、いくらお金があっても足りません。
マネー本がすすめる「変動費を減らすコツ」を抜粋して紹介します。
● 意味のない飲み会や外食を減らす。
● 必要がないなら、コンビニには立ち寄らない。
● 買い物の回数を減らす。食材は、安いときにまとめ買いする。
● 図書館を利用する。
● お弁当や飲み物を持参する。
● 日用品の購入は会員割引のある店を活用する。
● リユースショップやフリマアプリを活用する。
● お金がかからない趣味・娯楽を見つける。
● スポーツジムには入会せず、公共施設を利用する。
● セール価格になるまで待つ など。
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