タワマンの「学歴成金」家族を狙う私立中学の実態 中学受験×タワマン文学対談<後編>

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都心の競争社会のなかで、中学受験にいどむ親と子のリアルについて窓際三等兵さんとおおたとしまささんが語り合いました(写真:Ran&Ran/PIXTA)
タワマン文学の先駆者で、タワマン族による中学受験狂騒曲を描いたコミックエッセイ『タワマンに住んで後悔してる』(KADOKAWA)を上梓した窓際三等兵さんと、中学受験の実態に迫る『勇者たちの中学受験』(大和書房)というノンフィクションが話題になっている教育ジャーナリストのおおたとしまささんが、お互いの作品に触れながら、現代の中学受験のリアルを語り合いました。
前編:『「タワマンや偏差値」は規格化された幸せの象徴だ』

「失ってみないとわからないんだよね」の意味

おおた:『タワマンに住んで後悔してる』では、最後のほうで二度くらい「失ってみないとわからないんだよね」的な母親のセリフが出てきますよね。彼女たちは何を失ったんでしょうね。

窓際:タワマンの階数とか、夫の年収とか、子どもの偏差値とか、「なんで私、あんなに必死になっていたんだろう?」って。中学受験に熱くなっていたひとが、終わった途端に憑き物が落ちたようになることってありません?

おおた:めちゃくちゃあります!

窓際:中学受験の最中にいるひとと終えたひとでは見えている範囲がぜんぜん違うなと思うことがよくあります。だから、「失ってみないと」というのは、「ちょっと離れて見る」という意味で入れました。

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