カップ麺「湯戻し時間」二極化している深い背景 55秒から5分まで…背景にコンビニ各社の存在

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即席麺の誕生以来、長らく油で揚げた「フライ麺」が主流だったが、ここ数年の技術革新により「ノンフライ麺」のクオリティが格段に向上、その結果、本格ラーメン店の味を再現するカップ麺の発売が目立つようになってきた。

カップ麺事情に詳しいB級フード研究家の野島慎一郎氏はこう語る。

「最近はノンフライ麺に加え、極太系のフライ麺が人気で、『5分待ち』がスタンダードになっている印象です」

カップ麺
有名店監修の本格派カップ麺は、4分や5分などが一般的になっている(筆者撮影)

特にコンビニエンスストアが仕掛ける本格カップ麺戦争が一気に加熱し、毎月のようにノンフライ麺の名店監修カップ麺が発売されるようになってきている。

コンビニに並ぶカップ麺。スーパーと比較すると、3分以上の湯戻しの商品が多い(筆者撮影)

ファミリーマートのカップ麺売り場を調査すると、置いてあった全60品のうち、3分のものが30品、一方、それ以上の湯戻し時間の商品は27品あった。

3分のものの多くは、「カップヌードル」などに代表されるメーカー各社から出ているレギュラー商品や、そのスピンオフ商品が主で、コンビニ限定の名店コラボ商品はほぼほぼ長尺カップ麺といえる。

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